音楽
久々に自分のこと。
高校生の頃に聞いた、ニルバーナの「スメルズライク」。
浪人中に聞いた、ヘブンの「綺麗」。
どっちも、何気なくついていた音楽番組の中から流れてきて、
ぐわっと私の心を鷲掴みした。
その瞬間を、どっちとも、覚えている。
エアロのジェイニーズゴットアガンも、ティアーズフォーフィアーズのシーズオブラブも
それなりにぐっときたけどね。
田舎の片隅にひっそりすんでいた私は、音楽というものに、世界を見たんだよ。
ホントに何も知らなくて、でも知りたいという気持ちはあって、でも親の目があって恥ずかしくて。
憧れだったなぁ。
そうです、憧れだったのです。とってもピッタリな表現が出てきて嬉しい。
憧れ。
でも、そんな音楽は、世界みーんなのモノで(モノって表現も変ですが)、
それぞれがそれぞれの解釈をしており、それぞれに共有しており…
あんなに私の心の中にひっそり存在していると思っていたモノが、実は全く違っていて…。
出会いが悪かったのかなぁ。
いやそんなことはない。
私の中での落ち着き方が、いまいち、いまだにしっくりきてないだけなんだ。
音楽は悪くない。
王子様みたいな存在だったんだよ。
田舎に住む私を、外の世界へと連れ出してくれる王子様。
だけど、外の世界に行ってみたら、私だけの王子様はいなくなったの。
見えなくなっちゃったの。
何が書きたかったって、その切なさを、忘れないうちに書きたかったの。
切なさは、私の心を大きく占める。