しょぼん

朝、里麻さんと細菌室で会い、30分くらいおしゃべりした。

その中で、近江さんが苦手ってことで、私も検査課にいたころダメだった〜って話をしたの。

長々とお話ししてしまったので、言い訳ついでに里麻さんが困ってるって話を安田さんにしたら、

こそっと、里麻さんは業績評価が飛びぬけて良いから、どんどん上に上がっていく人だと

課長が年末に話してたって言ってきた。

そんな人だから、近江さんは愛のムチじゃないけど、そんな感じで厳しく対応してるんだと思うって。

確かに、一人で懸命に色々検査して考えて発表して、すごいなって単純に思っていたけれど、

それっていうのは、食肉検査所のためにもなるし、仕事内容も向上していくよね。

でも、石田さんも同じタイプだったと思うけど、でも、評価はいまいちと愚痴ってたと

上野さんの奥さんが言ってたよなぁ。

上から見たら、違うのかな?二人は。

2人とも、自分の好きなこと興味があることを懸命に検査研究してたけど、

石田さんの場合は自己満足、里麻さんの場合は食検全体のためになる、みたいな。

安田さんの話を聞いて、そっか〜勝手になんでもやってるから、上は持て余してるのかなぁなんて思ってたけど

真逆ね。めっちゃ評価してるんだね。へ〜そうなんだぁ。

そこで、私があぁって思ったのは、自分の評価。

毎回平均よりちょっと下でしょ。

そのたびに次長は、下だからって評価が悪いとかではなく、云々閑雲、と言い、

そのたびに私も、全く気にしてませんのでって答えてて。

でも、よく考えたら、私は評価されてないんだなぁ。

あんなの関係ないって増田さんとか言ってたから、そうなんだぁって思ってたけど、

評価されてる人はちゃんとされているんだなぁと思うと、

自分は…って比べてしまうよ。

確かに、私は与えられた仕事をこなすだけでしかないから、ねぇ。

それ以上でもそれ以下でもないんだよ。

いや、以下かもしれないな、早く帰るし、ギリギリに来てるし、さ。

上はちゃんと見てるのよ、そういう人が上に立てるのよ、年功序列だけじゃないのよ、

そう安田さんが言うほどに、自分はダメなんだなって思ってしまった。

ダメではないと思うのよ、ほんとに。

安田さんはいつも、賢いとか回転が速いとかよく見てるとか褒め褒めしてくれる。

いやそんなことはないけれど…と思いつつ、嬉しかったんだよね。

でも、いくら安田さんに評価されても、本当の上に評価されなかったら、意味ないじゃん。

与えられた仕事をこなせないのは論外、

与えられた仕事以上のことをするのが評価されるんだよな。

はぁぁ、なんかなぁ。

改めて、自分はなんなんだって思ってしまう。

私は、でも、そこじゃなくて、人と人の関係に注目して、そこを良くしようと頑張ることができるのよね、

でも、その前にするべきことがあるんだよねぇ。

なんだかしょぼーんな気分になってしまいました。

上野さんにもさぁ、ダメだしされたもんね、去年。

奥さんはちゃんと教えてたのかって思ったっていってたもんね。

まぁ私は、なめてるとこあるもんなぁよくよく考えてみたら。内緒だけどさ。

こんな仕事、みたくね。

臨床したいから、か。

安田さんに、「私は臨床を諦めたときから、仕事より家庭ってしてるんだと思う」なんて一丁前なこと言ったけど、

どこまで本当か…。

とにかく、色々考えさせられた日でした。

眠かったせいもあるな。ははは。