おもい
卓はホント良く寝るね。
母から電話が、おばあちゃんに向けて、きた。
最後に私に変わった。
外面の私と母向けの私がうまく融合できなくて困った。
そして母のことはそんなに好きではないなと思った。父は論外。
そんな風に、妃菜柚衣卓に思われたくないなぁ。
いつまでも好きでいられたいなぁ。
無理かなぁ、とくに妃菜は、外面と内面が違うからな。
でもお迎えの時は、仲よく遊んでる場面を母が見てもそのまんまだけどな。
楽しそうな顔が大好き。
表さんが、泣いてる子供は預かってくれないと言った。
同居のメリット全くなしね。
私はちょうど、悶々してた。
洗濯ものだしてね、とか子供置いて行ってね、とかお風呂上りはたくをそのままもってこい、とか。
柚衣が生まれたときのあの苦労がなんだったんだろうって感じ。
でも、それを私は、生きているっていうか、自分で育てているっていう実感がもてた。
泣くことも多かったけど、大変でね、でも、充実してた。
だから、あのころのようになりたいって思いがあったけど、
でも、無駄な時間とか努力とか、なくていいならいらないよ、きっと。
それに、柚衣のときにしたんだから、もういいじゃん、しなくて。
楽しちゃいなよ。
そう思うことにした。
でもなーやっぱり、『ご飯もお風呂も一人で工夫しながら頑張りたい気持ちはあるんだな。』
カツがいればまた話は違っただろうね。
こっちでの生活が中心になれたかもしれん。
お風呂の時、妃菜先に入ってたくを抱っこしてもらって、私は体を流した。
助かったよ!