気持ち

豚の気持ちを考えてた。

多分そのせい。夢をみたのは。

心当たりがないのに殺されそうになる。

上手い事逃げ切ったけど、結局殺されることになりそう。

ダメダメ、妃菜と柚衣がいるんだから、と心から思った。

そんな感じで目が覚めた。

こわかった。

でも、豚はそこまで考えられないから大丈夫だと思う。

仕事は楽しい。

ぱっとそう答えられる自分が嬉しい。

あのお兄ちゃんはどう私を意識してんだか。

面倒くさいような、面白いような。


生活発表会。

妃菜はお口に手をいれながらも、クネクネしながらも、「はぁい」と言えたよ。

ダンスも上手に踊ってたよ。

常に後ろのほうでだったけど。

楽しいんだろうなって思った。

凄いなぁって涙が出てきた。

あの妃菜が、泣いてばっかりの妃菜が、ママママ言う妃菜が、

みんなの中で踊ってたんだよ。

保育園に行って良かったのかって何度も考える。

考えても仕方がないのだけれど、考えてしまう。

まだ友達とのコミュニケーションなんかとれないのだから。

でも、ゆうちゃんやりこちゃんと嬉しそうに遊ぶ妃菜を見るたびに、

母親やばあちゃんだけではなく、子どもと遊ぶのが楽しいんではないかな、と思ってた。

もちろんそれは私がいての話ですが。

いや、いなくても遊んでるな、うん。

だからさ、あと半年遅くても良かったかもしれないけれど、でも、行って良かったよ。

私にとっても良かったよ。

思いだした去年の今頃。

冬至は一番夜が長く、それに向かう12月がいやだった。

暗くなるし、電気つけなきゃいかんし、家にこもるようになるし。

はぁぁなんて事ばっか思ってた。いやだなそんなの。

家にこもるのは私の中で良いイメージなし。

受験がね、思いだされるしね。

だから、外に出られるお仕事は、精神的に助かるのです。

柚衣は…何も分からないから泣きもしないよ。

お腹がすいたり眠い時にはちゃんと先生に泣くけどね。

発表会の練習があった先週は、夜中に泣いて起きることしばしば。

抱っこだけで寝ていく。なんかなぁと思ってた。成長の一環かなと。

発表会の夜は恐ろしく夜泣きした。

舞台の上では相変わらずでんと座って遊んでたけど、やっぱ違和感だったんだろうね。

音楽もでかかったし。

だけど、日曜から、おっぱいだけは起きるけど、後はすやすや。

わ〜わかりやすい。

日中はニコニコしてホントに穏やかに過ごしてるけど、

刺激に対して、それをどうとらえていいかわからないだけなんではないかな。

だから、夜中の寝ている時間に「わ〜」と発散してるのではないかな。

妃菜は夜泣きがなかった。(一度だけ、熱を出して治った夜に泣いただけ。)

そのぶん、日中は結構グズグズしてた。

そう考えると、柚衣には申し訳ないことしてるなと思ってしまう。

分からないからいいだろう、と大人は思ってる。

実際本人はわからないのだけれど、でも、わからないからこそ、大変なんだろう。

事柄は起こっているわけで、それをとらえてはいるのだから。

もっと家庭を堪能してから外に出してやりたかったなぁ。今更だけど。

私もそんなのわからなかったからな。

妃菜はもう半年には人見知りしてたもん。

妃菜はイヤって泣けてたもん。柚衣はどれがイヤかまだわからないんだもん。

早くから外に出たせいで。

免疫と一緒だよ。

生まれてすぐのときに異物に触れても、それは仲間とみなしてしまう。

あぁいい例えだね。

お母さんってわかってるのかな。

上田先生のほうが一緒に居る時間は長いから、どうなんだろ?

奈美ちゃんは2ヶ月からみんなあずけてる。

でもちゃんと今みんな仲良し。

子供の性格も一人ひとり違うから一概には言えないけど。

もし妃菜を5カ月からあずけてたら、やっぱり半年で人見知りしてたかもしれないし。

わからないよ。

でも大事に大事に想ってるから。

幸せだよ私は。

いつも勝手な私だけど。

ありがとう、妃菜柚衣。おっと、かつも。